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2-自分の皮膚に備わった力を発揮させる洗顔

正しい洗顔方向と聞くとどんな洗い方を想像されるでしょうか。

 

しっかり洗う。ダブル洗顔は当たり前。できれば蒸しタオルで毛穴を開かせて・・・等々思い浮かびますか。

 

実は“正しい洗い方”という決まったものはありません

 

顔の皮膚って毎日コンディションが違いますし、前の日にどんな部屋で過ごしたのか、寝ている部屋が乾燥していなかったか、しっかり栄養は摂れているのか、飲み過ぎてはいないか、必要な睡眠はとれているのか等で皮膚のバリアは変わってしまいますから 本来なら毎日皮膚と相談してから洗い方を決めてほしいくらいなのです。

 

体調にも左右されます。ですから同じ方の皮膚でも毎日違います。例えば乾燥が強くて痒いならクレンジングだけでさっと流すだけでもよいのです。

 

皮膚はこするのと、あたためることでダメージを受けますから、水洗顔をお薦めします。絶対に水です。百万歩譲って冬は夏の水温くらいでもよいですが、ぬるま湯よりずっと水に近づけてくださいね。水で洗うことで皮膚を守っている皮脂を落とし過ぎず、洗いながら皮膚を守る事になるのです。これだけで、もうかなりいいところまで来ましたよ。

 

さて、次に両手で顔の皮膚を触ってみてください。皮脂の多いところと少ないところがありますよね。殆どの方は、Tゾーンは皮脂が多く、Tゾーン以外は乾燥しています。特に目から頬骨にかけては本当に薄いのです。

 

顔全体を同じように石けんで洗うと、下まぶた周辺48時間くらい皮脂が戻ってきません。そして48時間の間に、また何度か洗顔しますから、慢性的に乾燥してバリアはどんどん落ちてしまいます。

 

という訳で、Tゾーン以外は軽く流すだけで充分です。もし日焼け止めファンデーションを毎日しっかり塗っていても、ダブル洗顔Tゾーンのみで大丈夫です。 

 

そうそう、患者さんの大きな勘違いの一つは、皮膚がいろいろものを吸収すると信じている事です。ファンデーションをどんどん重ねて厚塗りしていると、上から押されて皮膚の奥にファンデーションが入っていき、シミになると思っている方が何と多いことか!実際、化粧品屋さんで私も言われた事があります。

 

確かにそんなイメージありますよね。でも実際には絶対そんな事は起きないのです。皮膚のバリアは物凄く強くて何ものも中に入れることはないのです。皮膚は実は排泄器官なのですよ。一度外に出した汚れや汗をまた吸収したりすることは絶対にないのです。だからどんなに厚く塗っても 皮膚の上にのっているだけで中に入っていくことはないのです。(ここ大事なところですから3回くらい読んでくださいね)

 

なので皮膚がキュッキュッっというくらいしっかり洗う必要は、全くないわけなのです。大事に守っていきましょう。

 

私のクリニック目白

院長 平田 雅子