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7-日焼け止めクリームの強さ、化学物質、アレルギー

よく言われていることですが、紫外線の怖さ、その影響がずっと後になってから現われることです。

 

紫外線を浴びることで起きる老化を、光老化と呼んでいます。光老化は誰にでも起こりますが、日焼け止めクリームを使うことで避けることができます。

 

曇りの日は晴れの日の50~80%、雨の日は20~30%の紫外線が地表に届いています。なので、日焼け止めクリームがいらない日はないのですよ。夏だけではなく、1年中塗ってくださいね。

 

紫外線のA波(UVA)は、窓ガラスを通過できるので家の中にも届いています。外に出かけなくても基礎化粧の延長として必ず日焼け止めまで塗ってくださいね。

 

日焼け止めクリームの強さの目安は、日常の生活ではSPFは30、PA(++)で充分ですが、登山や炎天下でのスポーツの時は、SPF50、PA(+++)以上をおすすめします。

 

ほとんどの方が、お化粧の時に塗ったきり、お化粧直しをする時も、日焼け止めクリームは忘れてしまうようですが、日焼け止めの効果は、もって3時間です。3時間に1回、お化粧の上からで良いので、重ね塗りをしましょう。

 

皮膚の1番弱い、下まぶたから頬骨の辺りは、シミができやすいところですから、ここだけでも塗りましょう。日焼け止めクリームは、手のひらにのせて軽く練って、指先そっと皮膚の上に置くように重ねて塗ります。

 

の汗をかいた時や、スポーツで汗をかいた時は、サッと水で汗を流して乳液などで保湿をしてから塗ります。

 

日焼け止めクリームに含まれる、紫外線散乱材や、吸収材を気にされる方がいらっしゃると思うので、少し説明を。吸収剤といっても、薬剤が皮膚に吸収されるわけではありませんので、誤解のないように。日焼け止めクリームに含まれている化学物質に紫外線が吸収されます。散乱材は、少し固く皮膚を覆うような塗り感がありますが、白くなるため塗りむらが防げます

 

化学物質によるアレルギーは、起こる可能性はありますから、まずは手の甲に2~3日試し塗りを。赤くなったり痒くなったりしなければにも使えます。

 

紫外線が影響する皮膚癌はありますが、日焼け止めクリームが影響した皮膚癌の報告はありません日焼け止めクリームで紫外線から皮膚を守り10年後の皮膚に差をつけましょうね。

 

私のクリニック目白

院長 平田 雅子