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337-秋の鬱々

 

診療が終わって夜外に出ると、学習院の森から、虫の声がこだましています。何万匹いるんだろうと思う位の大合唱です。

 

ちょっと前までは、昼間は蝉、夜は秋の虫の声だったのに、今はもう、昼間の蝉の声が聞こえなくなりました。毎年同じことの繰り返しながら、秋が来ます。

 

この時期になると、理由もなく鬱々する人が増えます。季節の変わり目は、元気が落ちる方がいらっしゃいますが、寒くなり始めるときは、特に寂しくなりやすいのかもしれません。

 

ほんとに1日中、どんよりした患者さんばかりの日もあります。

 

はっきりした原因がある人もいれば、身体表現性障害と呼ばれる、検査では何も見つからないのに、あたかも身体のどこかが悪いかのように不調を訴え、鬱々とする方もいらっしゃいます。

 

また、更年期のホルモンの低下による鬱々もあります。

 

集中力やスタミナが落ちて、元気も綺麗も失わないように、いつもの自分と違うかもと思ったら、心理テストや、疲れが出やすい臓器のチェックが必要だと思います。内科受診をおすすめします。

 

私のクリニック目白

院長 平田 雅子