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355-サンブロックと骨密度 日焼けはどこまで防ぐべき?

 

完璧なUV対策は、骨粗鬆症を招くと言われて久しいですが、ホント?

 

紫外線の影響で、シミやしわができる。そしてもっと怖い、皮膚癌を発症させることを考慮すると、紫外線対策は必須だと思います。

 

紫外線でメラニン色素が作られる一方で、ビタミンDも合成されます。ビタミンDは、食事からだけではなく、紫外線を浴びることで作られます。

 

皮膚で合成したり、食事で摂ったビタミンDは、肝臓と腎臓で、活性型ビタミンDになって、正常な骨格や歯の発育促進の効果を出します。

 

骨粗鬆症を予防するためには、ビタミンD不足を防がなければなりません。

 

そのため、"ある程度"は日に当たったほうが、骨粗鬆症のリスクは減らせます。これは事実。紫外線の害を上手くかわしながら、ビタミンD不足を防いでいきましょう。

 

さてでは、"ある程度"は、どのくらいでしょうか。

 

住んでいる地域、季節、天気、肌タイプなどによって違うので、一律に何分とは言えませんが、顔、首、耳、手、腕、脚などの、露出部に日焼け止めを塗っている方や、昼夜逆転の生活を送っている方は、ビタミンDが不足しやすいと言われてはいます。

 

また、加齢により、皮膚でビタミンDを合成する力は衰えるので、高齢者の場合、日光浴は、あまり有効ではありません。

 

ちなみに私は61歳で、YAM値(若年成人の平均値)の96%。同性同世代の平均値と比較しては、116%。たぶん豊島区で1番日焼け止めクリームを塗っていると思いますが、骨密度は、7年前とあまり変わりません。

 

薬剤もサプリメントも使っていません。おそらく、魚中心の食事に変わったことと、運動をしていることが良いのだと思います。積極的に日に当たることはありませんが、朝起きたら、ベランダで最初に日を浴びるようにしています。

 

私的には、日焼け止めと食事をしっかりさせて、両方ゲットで行きたいです。

 

私のクリニック目白

院長 平田 雅子