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436-帯状疱疹 事件は知覚神経で起きている

 

今年に入ってからも、帯状疱疹の患者さんは、ちょこちょこ見受けられます。

 

帯状疱疹という病名は、聞いたことがある方が多く、痛いものと認識されていますが、実際には知覚神経で事件は起こっているため、異常知覚と言われる症状です。

 

異常に痒かったり、虫が這うような違和感があったり、必ずしも初めからものすごい痛みが出るわけではありません。

 

なので、ちょっと痒かったりすると、虫刺されかなと思ったり、蕁麻疹かなと思って、少し様子をみようとする方がとても多いです。

 

また肩や腰に出てくると、肩こりや腰痛と考えて、湿布を貼ったり、ストレッチをしたりで様子をみるという方がかなりいます。

 

そうしているうちに、特効薬の抗ウィルス剤が効力を発揮できる、皮疹が出てから72時間を過ぎてしまいます。

 

人によっては、皮疹が出てから1週間も経って、クリニックにいらっしゃることもあります。そうなると特効薬も活躍できません。塗り薬や、痛み止めを使うことになります。

 

あまりに痛みが強いと、神経の痛みを抑える薬や、抗精神薬や、神経ブロックをします。痛みに強くて我慢強いのも善し悪しです。

 

いつもと違う、からだの片側の違和感がでたら、すぐに皮膚科や内科、整形外科に受診しましょう。

 

私のクリニック目白

院長 平田 雅子