
災害級の暑さです。被害が大きいと言うことですね。熱中症へのアラートも鳴っていますが、皮膚のケアも万全に。
汗の痒みが悪化してかき壊し、ぐちゃぐちゃになっていたり、皮膚にカビが生えたりと、ここ1週間で、汗による皮膚炎は急に増えています。
もともと皮膚の常在菌の中には、カビもいるのですが、この暑さで、皮膚の上で元気になって症状を出しています。雑菌も増えています。
どうやって皮膚を守るかというと、まず汗をちゃんと流しましょう。ゴシゴシ石鹸をつけてタオルで洗う必要はありません。手でさぁと汗を流すことを目的にしてください。
家に帰ったら、ほとんどの方がクーラーをつけるか、または家族がいて涼しい部屋になっていると思います。大汗をかいて家についても、涼めば皮膚はさらっとしてしまいます。汗をかいたことを忘れる位、気持ち悪さはなくなります。
でも皮膚の上には、汗をかいた状態が、洗い流すまでずっと続いているのです。見た目に汗は消えても、汗自体は皮膚の上に存在しています。そのことでカビが増えたり、二次感染を起こします。
その日にかいた汗は、早くにその日のうちに必ず流してください。早ければ早いに越したことはなし。
皮膚の症状が悪化して、痒かったりカビがついている人の多くは、朝シャワーの方です。その日どんなに汗をかいても、夜涼しくなると汗をかいたことを忘れて、そのまま眠り、次の日の朝にシャワーを浴びる方、要注意です。
汗はすぐ流さなければ、いろいろな刺激が継続的に起こります。
なのでその日のうちに汗を流す。できれば家に帰ったらすぐに汗を流す。汗を流した後、また汗をかくかもしれないけれども、日中の汗とシャワーの後の汗とは違います。
朝も5分早く起きて、汗を流しましょう。汗を流したら、お決まりの保湿を忘れずに。保湿も大事。
私のクリニック目白
院長 平田 雅子