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505-コロナ後遺症

 

暑くなった頃から毎日、コロナに罹っていました、という患者さんが続いています。

 

後遺症が全く残らない方もいらっしゃいますが、軽症としては匂い、味がしばらく鈍感、疲れやすいなど挙げられます。

 

患者さんの訴えとしては、

 

・飼い猫のお尻が臭いのがわからなくなった

・赤ちゃんがうんちをしていたのに気づかなかった

・味が濃いのか薄いのかわからない

食欲が出ない

・寝ても寝ても眠い

・気がつけば気を失ったように眠ってしまっていた

などです。

 

これらは、個人差はありますが、 2ヵ月くらいで回復してくると言われています。

 

なお、のどの違和感や咳がある場合は、長期に続くことがあるので、病院を受診しましょう。

 

また、小児は本人がよくわからないので、消化器症状や呼吸器症状に、親御さんが注意してください。一見元通り元気そうでも、学校や幼稚園から帰ると、体力を消耗していることが多いので、よく観察しましょう。

 

罹患者のお話を聞きますと、その方の弱いところに症状が残りやすいようです。元々痛いところ、痒いところ、辛いところは大事にしてください。

 

湿疹が出やすい方は、今まで以上に優しく洗って、皮膚を温めないように。痒いところは冷やす、洗剤を半分にするなど。

 

アトピー性皮膚炎や、食物アレルギーが酷くなったという報告は、思いの外、多いです。仕事が出来なくなる程の後遺症ではないのですが、痒みの継続は辛いです。

 

皮膚の症状が強く出る方には、思い切って、タオルや敷布団の全取っ替えを薦めています。また、洗濯槽の洗浄も忘れずに。

 

最近の高湿度ではダニ、カビが急増しますから、対策してください。

 

だるさは、経験者にしか理解できず、なまけていると思われたりします。病み上がりに無理をすると、かえってだるさが長引く傾向があるので、無理せずに。

 

休むことが治療です。お大切に。

 

私のクリニック目白

院長 平田 雅子