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705-穏やかにいきましょう

 

とある日曜日の夕方、先輩家族とタクシーで移動していたときのことです。

 

何とそのタクシードライバーさんは、その日が3日目の新人さんでした。

 

全く道がわからないと言うことで、そんなのでタクシーの運転手さんをしていいのかなと思いましたが、乗ってしまったので仕方なく、、、。

 

「運転には自信があるんです。」と言われるし、でも自信がある運転は、愛知県でしていたということで、都内の道は全くわからないらしく、いちいちえーっと、ちょっと笑ってしまう位びっくりしました。

 

助手席には、先輩が乗りました。私自身も相当気が長いですが、先輩は、さらに上を行きます。

 

まるで自動車教習所の指導官のように、「はい、この辺から車線を変更して右に寄って。」とか、「次の次の信号を左に曲がるので、少しずつ左に寄って。」など、丁寧に指導していました。

 

本来なら行き先を伝えたら、ある程度はもう運転手さんにお任せだと思うのですが、全く道がわからないは、ジェットコースター並みにスリルのある数十分でした。

 

普通なら、怒ったり文句を言ったりする方が多いと思うのですが、「次は右折の準備、今のはいいいね。」と言いながら指導していました。

 

先輩の教え方が上手いので、「次はどうしますか?どっちですか?」と聞く変な運転手さんでした。甘えるな。

 

また、ブレーキの踏み方が少し荒くて、信号で止まるたびにガックンとなっていましたが、そのことも、「ゆっくり踏んで、最後にちょっとだけ足を浮かす。」と指導もしていました。

 

おそらく、乗せる人のことを考えない運転をしてきたのでしょう。

 

今回私が何よりも感動したのは、先輩は非常に穏やかに教えるという特技を持っていることです。だから大学からの研修医も、医師会から研修医も引き受けて、臨床医を育てているのだなぁと思いました。さすが先輩。

 

何が起きても慌てない、都度起こることに必要なことをする。

怒ったところで何か変わるわけではないので、人に優しく穏やかに。

 

私のクリニック目白

院長 平田 雅子