新年明けましておめでとうございます。 新しい年のスタートはいかがでしょうか。 年末の疲れが出て、ぐったりの年始を迎えている方もいらっしゃるかもしれません。でも、年は明けました。気分を変えていきましょう。
一年の計は元旦に有りってよく聞きますが、あまり気にしないで行きましょうね。よし、始めてみよう、と決心した日から、物事はきっとよい方に向かいます。皮膚もですよ。お正月にお餅を食べ過ぎて、にきびが増えた人も、休みをエステ三昧で過ごした方も、今年は丈夫な皮膚を目指してがんばりましょう。
美人肌の条件って何だと思いますか。皮膚全体に潤いがあって、なめらかで、ピンと張りがあり、弾力が強く、血色がよくて、清潔感があり、シミ、くすみがない。こんなところでしょうか。
まずは潤い。これは水分が充分に足りている皮膚です。水分を逃さないためには水で洗うこと、そっと洗うこと、そして充分な保湿です。皮脂を減らさないように注意しましょう。化粧水や乳液は、手のひらで少し温めてから、手で皮膚を確かめながら、置くように、押して入れる ようなイメージで、塗ってみましょう。皮膚に手が吸い付くようなら潤い、なめらかさなら、合格です。
皮膚の弾力は、主に皮膚の厚さ(真皮の繊維層)と皮下脂肪の下の筋肉に影響されます。エイジングに逆らえないことはもちろんありますが、皮下の筋肉を鍛えることから始めてみましょう。軟らかいものばかり食べていては筋肉は鍛えられませんよ。両方の奥歯でよく噛んでください。ひとくち三十噛みで、お願いします。
そして、一日が終わる頃には、顔の筋肉も頭皮もかなり疲れています。筋肉をほぐすマッサージをしてみましょう。疲れてくると頭皮はかなり硬くなります。マッサージしようとしてもカチカチで頭皮が動かないかもしれません。少しずつほぐしていきます。両手の指を広げて頭皮に当て頭皮を押しなが ら指を縮めていきます。これを繰り返します。 頭皮が硬いままだと、皮一枚でつながっている顔の皮膚は、下がってきます。顔がたるまないためには、まずは頭皮のマッサージを。頭皮をマッサージすることで顔色も良くなります。 次に耳たぶのつけねの顎関節周囲をほぐします。軽く回すように行います。顔の疲れに効きますよ。
最後はシミのケアです。シミは一度できてしまったら、そう簡単には取れません。光治療やレーザー などのシミ治療はありますが、今回はそのことには触れません。今あるシミをこれ以上濃くしないために、しっかり日焼け止めクリームを塗ることをお薦めします。冬も雨の日も必ず塗りましょう。朝、日焼け止めを塗ったから、もう安心と思いがちですが、昼頃には効力が落ちてしまいます。たっぷり保湿をしたら、しっかり日焼け止めを。日に焼けやすくなるお蕎麦や野沢菜などは、日中は食べないこと、タバコは禁止。寝不足も注意を。 さあ、今年も美人肌を目指しましょう。
私のクリニック目白 院長 平田雅子
最近、中高生のお子さんのお母さまからの問い合わせが多く、ちょっと心配になり、書いてみました。『子供の脱毛』いつしたらいいのか、まだ早いのか。 プールが始まる前に、バレエの発表会の前に、テニスの試合の前に、冬だって腕を出すファッションのこともあるし、毛深いのどうしたらいいのって、悩んでいる親子さんはたくさんいらっしゃいました。
大人はムダ毛なんて言うけれど、どの毛も本当はムダではなく、神経がたくさん集まっている大事な場所を毛で守っています。とはいえ、やっぱりツルッとした綺麗な脇や足になりたくて、子供たちも剃ったり、抜いたりしてい ます。大人がいやなものは子供だって嫌いなんです。うまく剃れないと、子供も皮膚を傷つけてしまい、毛を剃った後、毛穴がブツブツ赤く目立ち、痒く てかきこわしてしまうこともあります。
毛を抜くお子さんも注意!毛の根元には、毛乳頭といって、毛に栄養を与えている血管が入り込んで いる大事な部位があります。毛を抜くと、ここから毛を無理やり引っ張って剥がすことになります。微小出血を起こし、炎症が起こります。また抜くことで次に生える毛の向きが変化すると、皮膚に毛が埋もれ迷入毛と呼ばれる状態になりま す。
クリニックにいらっしゃる大人では、ムダ毛の訴えは、脚と脇が断トツに多く、夏は平均して週に2 ~3回剃っている方がほとんどです。中高生では毎日からだじゅう、そっているお子さんもいらっしゃいます。上手く剃っているなら、剃ることは別に悪いことではないのですが、気にしすぎて、毎日毎日剃って皮膚を傷めていたり、思い悩んでいるのなら、思い切って機械を使った脱毛もお薦めです。
私のクリニック目白では光の脱毛を行なっています。皮膚をしっかり診て、脱毛ができる皮膚か診察し、皮膚が傷んでいる場合は治療をしてから、プール授業やバレエの発表会、テニスの試合に間に合うようにします。悩んでブツブツの足より、早く決断してツルツルの足の方が、いろいろ頑張れそうですね。春休みごろに、お子様向けの特別メニューを現在計画しています。それまでに一度ご相談ください。
私のクリニック目白 院長 平田雅子
寒いのが苦手な方には辛い季節ですね。冷えには、手足が冷える末端冷えタイプ、腰から下が冷える下半身冷えタイプ、お腹が冷える 内臓 冷えタイプ、全身が冷える全身型の冷えがあります。末端冷えタイプの方では、子供の頃から厚い靴下をはいても、しもやけができたり、手袋を して いても手がカチカチだったり、また、冬だけではなく、夏の冷房でも辛い思いをしていることが多いですね。
女性の場合、多かれ少なかれ冷え性はありますが、子供の頃から、ひどいしもやけを経験し ていたり、洋服の脱ぎ着ができないくらい手がかじかんだり、活動力が落ちるような冷えがある場合には冷え性というより冷え症と言ったほうがよいかもしれません。
温度差のある生活をしていると、末端冷えタイプの方は、真夏でもしもやけができることがあ ります。『冷えは万病の元』 循環不全が基盤にあり、血流が悪くなっているため、生理不順、肩凝りや腰痛、花粉症、膠原病を悪化させます。また、むくみや疲れやすいなどの原因にもなりますから、いろいろ注意しても改善が見られ なければ、早めに医療機関を受診してください。体が冷えていて良いことは、ひとつもありません。簡単に体質を変えることはできませんが、対策はありますから、ぜひ実行してみてください。
まず、食べる物に気をつけましょう。体を冷やす食材を避けます。レタスやキュウリ、トマトなど夏の野菜、トロピカルフルーツのほか、コーヒーやお茶など暖かい地方で採れるものは、からだを冷やすものが多いです。〝寒 涼〟の食材に偏らないような食生活を心掛けてください。これらの食材は炎症を抑えたり、血液をきれいにする働きがあると言われていますが、冷え体質の方はとりすぎないようにしておきま しょ う。他には、ほうれん草、セロリ、茄子、大根、ごぼうなどです。
身体を温める食材としては、生姜、唐辛子、こしょう、にんにく、ねぎ、いんげんなどがあります。氷が入っている飲み物や冷蔵庫から出して直ぐのゼリーやヨーグルトなど、身体を冷やすものは周 りにたくさんあります。注意しましょう。 身体が温まると内臓の動きは活発になり、血流が良くなり気力も上がります。若い女性はファッション重視ですが、薄着は避けましょう。暖かくなると素足の女性も増えますが、膝掛け、使い捨てカイロ、スカーフなどを持ち歩い たり、薄手の腹巻や5本ゆびの靴下を身につけたりすることをお勧めします。
寒い季節の冷え対策と共に、暑い時期の、冷房対策も必要です。首や手首、足首を冷やさな いこ とが大事です。家ではホットカーペットを敷いたり、腕の付け根からぐるぐる回すエクササイズをするのもいいでしょう。軽い運動は血行改善には最適です。冷えが改善されると皮膚の血流も良くなりますから、目の下のクマや顔色が改善されます。美肌 は一日にしてならず。身体の中からの裏打ちしていきましょう。
私のクリニック目白 院長 平田雅子
ついにまた花粉症の季節がやってきました。暖かい日が数日続くと、スギは我が物顔に飛びますね。昨年の夏は、本当に暑かったから、予想通り花粉は大量飛散しそうです。都内はまだ飛散量は少ないです。とはいっても、花粉症はアレルギー。花粉の量に関係なく、少しでも飛べば反応してしまいます。だから少ない日でも、対策は万全にする必要があります。
毎年、辛い思いをしている方は、まだ症状が出ていなくても、やはり早めの内服をお薦めします。2 月の中旬位からは飛散量が増えますから、油断せず、1日も早く飲み始めましょう。まだ全く症状が出ていないという方は、お薬を飲むことに抵抗があるかもしれません。その場合は、1日朝夕2回飲むクスリを、朝1回、または夕1回だけでも飲んでおくとかなり有効です。
6年ほど前に私のクリニックで、抗アレルギー剤を花粉症対策に使った患者さんのデータをとった事がありました。「花粉症の症状が出る前から内服したグループ」、「症状が少し出てから内服したグループ」、「症状がひどくなってから内服したグループ」に分けて、内服の時期と効き目の関係について調べました。その結果、「症状がひどくなってから内服を始めたグループ」は、症状が落ち着くまでにしばらく時間がかかりましたが、「症状が出る前から内服を開始したグループ」は、花粉が一番飛んだ時期に、症状がひどくならなかったということがわかりました。
また、このグループでは、症状が出る前から用心して通常量を内服した人も、症状がまだ無いから、半量で始めた人も症状がひどくならなかったという点で、差はありませんでした。 また、どのアレルギーの薬でも同じ結果となり、薬の種類によらず、早期の内服が早めの対策になるということがわかりました。毎年、新しいアレルギーの薬が発売されていますが、少量の内服から始め、少し足りていない気がし たら増やすという方法をとると良いと考えています。
更に辛くなったら、漢方薬や抗ヒスタミン剤を症状に合わせて追加します。女性は抗アレルギー剤で眠気が出る方も多いので、日中に眠くなり支障がある場合には、夕方から夜に集中して内服する方法や、1錠を更に半分にして、血中濃度をうまく保ちながら内服する方法もあります。また、症状が強い時間に合わせて内服する方法もあります。辛いのを我慢して元気が無くなってしま わないように、自分に合った内服の方法を探しましょう。
根本からの改善を願うのであれば、日頃から身体の免疫力を高めておくことが大切です。栄養のバランスを考えた食生活と、適度な運動と、睡眠の充足をいつも忘れずにいきましょう。今年の花粉もきっと悪さをするはず。早くに対策を立てて、お健やかにお過ごしくださいね。
私のクリニック目白 院長 平田雅子
春は一年の始まり。自然界は活気に満ち、生きる力がみなぎります。そして3月は春本番。寒さから解放されて元気いっぱいになりたいところですが、意外と春は皮膚のトラブルが多い季節でもあります。
中医学では季節ごとに主役になる臓器があり、春は肝臓が活発になります。肝臓は情動の臓器と言われ、活発になることでイライラしたり、ソワソワしたり、気が上がりやすくなります。気が上がるとからだの上の方に症状が出やすくなります。顔のほてり、のぼせ、めまい、耳鳴り、頭痛が起こりやすくなります。
そして皮膚も例外ではありません。顔の皮膚の不調が増えます。汗の腺も毛穴も開きがちになり、皮膚表面のバリアが不安定になります。バリアが不安定になると、顔にはニキビや湿疹ができやすくなります。花粉症の影響をうけている方もいらっしゃると思います。
今まで使っていた化粧品が急にしみたり、かゆくなったり、合わなくなることもあります。これは敏感肌と呼ばれる状態です。化粧品にかぶれたと来院される方が多い季節ですが、実はかぶれではなく、皮膚の弱ったところがダメージを受けている状態です。皮膚が落ち着けばまた使えるようになります。
こんな時はまず、しみるものは中止にしましょう。洗う時は水で、そっと流します。洗顔料もしばらくお休みです。お店で良さそうな物を見つけるとすぐに使ってみたくなりますが、グッと我慢して使い慣れているもので念入りに保護してくださいね。特にこの時期に毎年調子が悪くなりやすい方は手厚く保護を。普段使いなれている化粧品がなくて、どれを使ったらよいか迷っていらっしゃる方は、ご相談ください。
私のクリニック目白 院長 平田雅子
日中はかなり汗ばむくらい暑くなって来ましたね。紫外線に無防備に過ごしてはいませんか。 紫外線の怖さについては以前、「日陰のオンナでいこう」でご紹介しましたね。そろそろ本格的に陽射しが強くなってきましたから、皮膚を守る術(スベ)を心得えましょう。
紫外線を浴びることで起きる皮膚やからだの老化を“光老化”と呼んでいます。光老化は誰にでも起こりますが、日焼け止めクリームを使うことで避けることができます。曇りの日は晴れの日の50~80%、雨の日でも20~30%の紫外線が地表に届いています。なので、日焼け止めクリームがいらない日はないのです。よく夏だけしかぬらないとか、外出しないときはぬらない、という方がいらっしゃいますが、新しいシミを作らないためにも、また今あるシミをそれ以上濃くしないためにも、1年中、UVカットをしましょう。
紫外線のA波(UVA)は窓ガラスを通過できるので家の中にも届いています。外に出かけなくても基礎化粧の延長として必ず日焼け止めクリームまでぬってくださいね。日焼け止めクリームの強さの目安は、日常の生活ではSPFは30、PA(++)で充分ですが、登山や炎天下でのスポーツの時はSPF50、PA(+++)をおすすめします。
日焼け止めに関する心得です。
【心得1】 日焼けは老化の最大の原因と心得る
【心得2】 日焼け止めクリームは一年中ぬること
【心得3】 雨の日も冬もぬること
【心得4】 朝、一度だけぬって安心しないこと
【心得5】 日焼け止めクリームをぬっているからといって油断しないこと
以上、心して皮膚を守りましょう。
私のクリニック目白 院長 平田雅子
皮膚科医になって20年が過ぎました。
一つの仕事を20年もしていると、いろいろ見えてきました。
行き着いたのは、“洗いすぎが皮膚を壊している”ということです。きれいになるためにしていることが、皮膚に負担をかけているのです。
世の中にあふれる美容情報に迷うこともあるでしょう。
どれを信用していいのかわからなくなりますよね。
わからなくなったら、皮膚が弱っていないかをまずチェック。『弱っていたら、守る。』これが鉄則です。
あなたの皮膚は生きている限り、活性しています。あなたが絶好調でも調子が悪くても細胞は生きています。
あなたの皮膚がいつも元気で、きれいであるように、“基本のキ”を本にしました。
皮膚を守る洗い方をお伝えします。
5月25日に発売になります。守る美学を手にしてください。
私のクリニック目白 院長 平田雅子
いろいろなことが目まぐるしく起こる忙しい毎日を、どう過ごすか、時々考えています。こんなはずではなかったと、心が折れそうになる時もありますね。 時間が解決してくれることもあるけれど、時々心を静かにして、ゆっくり深く呼吸をしてみましょう。 音を立てずに、静かに過ごすことを心がけてみましょう。
ゆっくり、静かに、いきましょう
あなたは自分でたてている音で、ひそかに人に迷惑をかけていませんか。 ドアを閉めるとき、片手をそえて静かにしめていますか。自分が部屋を出たあとに大きな音だけ残してはいませんか。 戸棚を閉めるとき、力任せに閉めて、戸がバウンドして戻ったりしていませんか。重い扉ほど、大きく開けるほど、音は大きくなります。机の引き出しを閉めるとき脚で閉めたりしていませんか。
食べるとき、口を閉じてよく噛んで静かに食べていますか。グラスを置くときも、気づかれないようにそっと手を添えて、静かに置いてみましょう。 歩くときも静かに優雅に。かかとの化粧が外れて、カンカン鳴っていては、耳障りですね。頭に響いて脳が疲れますよ。
誰も見ていないのに一日中、大きな音でテレビがつけっぱなしになっていることはないですか。 電車の中、iPodの音が、周りの人にまで聞こえてはいませんか。鼓膜が疲労します。携帯電話はいつもマナーモードにしていますか。
ゆっくり静かにくらす
つい、大きな声で人を戒めてはいませんか。静かに話しても、気持ちは伝わります。 キーボードを叩く音も、静かに。電話を切るときも、いきなりガチャンと切ったりせずに相手が切ったことを確認してからそっと静かに切ります。 Suicaやパスネットを通す時、バンと思いっきり叩きつけている方、いますよね。静かに接触させるだけでも充分通れます。
うがいや手洗いも静かに。あくびやくしゃみも静かに、手を添えて。口の中を人に見せてはいけません。 日本人には少ないけれど、時々、車のクラクションをガンガン鳴らす人がいますよね。落ち着かない気持ちになります。必要最小限にしてくださいね。
ゆっくり静かに生きる
静かに暮らしていると見えてくるものがたくさんありますよ。 幸せな音を作りましょう。
私のクリニック目白 院長 平田雅子
ひと昔前は、美容治療は女優さんや一部の女性が受けられる特別なもののように思われていましたが、最近はどんどん身近になってきました。
あなたは美容治療、受けたことはありますか
皮膚を切ったり、注射をしたりするのは、ちょっと怖いという方には、光治療でシミやシワやたるみをとることをおすすめします。
施術は静電気がおきた時のように、チクッとするものから、眠ってしまうくらい痛みのないものもあります。施術後にかさぶたになったり、絆創膏をはったりする心配はありません。人に気づかれずに、少しずつ若返ることができます。
美容治療、あなたは何を望みますか
その昔は美容治療というと、目を大きくしたり、鼻を高くしたりと、パーツを変えることや、あごを削って顔をシャープにすることが主流でしたが、いつの頃からか、きれいで健康な皮膚を作ることに力が入ってきました。ニキビあとや目立つ毛穴、シミ、くすみは女性の大敵です。少しでも改善したら、お化粧のりも変わりますし、元気もでますね。
美容治療、こっそり受けてみますか
皮膚は15歳位から老化が始まります。年をとれば誰でも当たり前にシミもシワも増えます。年齢を受け入れるのも大事なことではありますが、たった一つのシミや、たるみに気後れしたり、鏡を見るたびに憂鬱になったりするのなら、思い切って治療するほうが良い気もします。
患者さんのなかには、ご主人になんとかしろと言われたと、シワやたるみの相談に来られる方もいらっしゃいます。光治療で真皮の繊維の弾力を取り戻せば、かなり改善します。あまりに期待し過ぎても困りますが、案外簡単にシミやほうれい線は何とかなったりするんですよ。
美容治療、まずはご相談ください
私のクリニック目白 院長 平田雅子
急に夏ですね。昨年よりも1ヵ月ほど早い本格的な夏です。体調管理を万全にして、夏バテしないようにしましょうね。クリニックには、既に熱気に押され気味の方が、毎日いらっしゃっています。
暑さに負けないで(^O^)/
脚がむくむ方やつる方は、脱水のサインです。ミネラルバランスに注意して、補水しましょう。 喉が渇いてからでは遅すぎます。 コーヒーや濃いお茶は、利尿作用が強いので、飲む前より脱水になります。お水も一緒に飲みましょう。
お酒もたくさん飲んだら、あとからお水を飲んでくださいね。暑くてビールをたくさん飲んでいるから、からだの水分が足りていると思ったら大間違い。アルコールは分解するときに、水が必要ですから、大酔っぱらいで帰宅して、暑い部屋で寝ていたら 、あっという間に熱中症になってしまいます。
30分に1度、一口飲水を。
汗をたくさんかいた後や、汗っかきの方は、ミネラルの補給も必要です。スポーツ飲料などをうまく使いましょう。糖分の少ないスポーツ飲料がお薦めです。
そして、食欲がないからといって、あっさりしたものばかり摂っていては、すぐバテてしまいます。素麺やアイスクリームばかりで涼んでいてはダメですよ。ちゃんと肉や魚、豆類や緑黄色野菜をしっかり戴きましょう。
夏バテなんかしていると、どんどん老化しちゃいますよ。栄養をとろう!
からだの水分が足りたら、股関節を回すのもよいです。軽い運動はとても大事。夏にお腹が壊れやすい方は、氷が入っているような冷たいものを避けてみましょう。腸の免疫力が上がります。お腹を整えて美人肌に!
これからが夏本番。抜かりなくいきましょう。
私のクリニック目白 院長 平田雅子
台風のあとから少し過ごしやすくなりましたが、夏バテはしていませんか。まだ暑い日は続きますから、疲れが残らないようにしてくださいね。
あなたが疲れているとしたら、あなたの皮膚もだいぶ疲れているはずです。夏の皮膚は、紫外線、冷房、汗、体力低下などで想像以上にダメージを受けています。
秋風が吹く頃になると、急に乾燥が強くなって、かゆみやヒリヒリ感を訴える患者さんが一 気に増えます。目の周りが痒くて赤く腫れたり、皮膚が動きにくいくらいの乾燥で痛くて、クリニックに駆 け込んでいらっしゃる患者さんがたくさんいらっしゃいます。
実は、秋口に起こるこの乾燥や痒みは、涼しくなって急に起こるのではなく、夏の暑い時期から 始まっているのです。夏は汗をたくさんかいてベタついているため、表面は潤っているような気がするかもしれませんが、 実は、皮膚の角質層の水分は、不足になっていることが多いのです。
汗が蒸発していく時に、皮膚の一番外側で皮膚を守っている皮脂も奪われていきます。汗が蒸発した後には、汗の成分である塩分が残り、この塩分が皮膚を刺激します。また汗をふく時にゴシゴシこすると、皮脂膜ははがれてしまい、やはり乾燥を引き起こします。汗はそっと水だけで流しましょう。できればその後に保湿をしましょう。
紫外線のダメージは思いの外大きく、皮膚はターンオーバーが乱れ、角質層の水分は減ります。陽射しを浴びて温まった皮膚は汗をかき、結果として皮膚の乾燥をまねく事になります。そして冷房。部屋の外と中との温度差や、冷房中の湿度の低下によっても皮膚は乾燥します。
夏の皮膚はダメージを受けやすいのです。冬同様、保湿ケアはしっかりしてくださいね。今 からでも間に合います。今夜からしっかりケアをして夏の疲れた皮膚を早くよみがえらせましょう。皮膚は手当てを 始めた時から、ちゃんと答えてくれますから頑張りましょうね。
私のクリニック目白 院長 平田雅子
9月というと秋という印象が強いのですが、まだまだ暑いですね。今日は涼しくなる気配は全くありません。
とはいっても、着実に乾燥した空気は近づいて来ていますよ。何となく、眼のまわりや頬っぺたが、薄くなったような気がしていませんか。髪の毛がまとまりにくいとか、眼が乾くとか、からだがあちこち痒いなどありませんか。
この時期から乾燥を自覚している方は、冬に向けて、どんどん乾燥が進みますから、気づいた日から対策を始めましょう。
なにはともあれ絶対に洗い過ぎないでくださいね。30歳を過ぎる頃から皮脂は激減します。皮膚の表面を守っている皮脂が減ってくると、外側からの刺激も受けやすくなります。
自分の皮脂を減らさないためには、石けんの使い方に気を使ってみましょう。汗の多い脇の下や足に軽く使うくらいにして、タオルは使わずに皮膚の上を、手を滑らせてそっと流すように洗います。 泡だてたタオルでゴシゴシはいけません。
お湯は寒い冬でも40℃まで。
長湯はしない。
皮膚を守るためには大切なことです。
そして入浴後は、かゆくなくても必ず保湿をします。乳液でも、ボディークリームでも好きなものでよいので、全身を保護します。まだ水分を拭き取りきれていない状態で保湿剤を塗りましょう。
高齢者のほとんどは、冬になると乾燥肌になり、約半数がかゆみを訴えるという記録もあります。
皮膚は、大事な”心”を入れている"からだ"を包んでいます。皮膚を守るためには、外側からも保護することを忘れずにいきましょう。
私のクリニック目白 院長 平田雅子
どちらかというと若く見られたいし、元気に見られたいと多くの女性は願っていますよね。
今月は、年齢以上に老けて見られないようにする皮膚のケアについてお伝えしたいと思います。
ある程度の年齢になると、少し痩せたり、体調をくずしたりすると、すぐに顔に老化の影がしのび寄ります。秋は乾燥も一気に訪れる季節です。そこで乾燥ジワやお疲れジワで老けて見られないように、今から充分間に合うシワ対策をお伝えしま す。
どこから老化するのか、どこの老化が一番老けてみえるかというと、やはり口周りだと思います。唇の縦じわが深くなったり、唇の周りに浅いしわがうっすら出てきたりしていませんか。あくびをしたときや大きな口を開けたときに、ピキピキと皮膚が薄く引っ張られるようなことはありませんか。
これは皮膚の弾力がなくなって、うまく伸びなくなっているサインなのです。丈夫な皮膚は伸びても縮まりますが、弾力が甘くなった皮膚は段々元通りには戻らなくなって、伸びすぎた皮膚はしわを作り始めます。この段階で手入れをしないでいると、どんどん細かいしわを作り、時間をかけて深くて元に戻りにく い頑固なしわを作っていきます。
口周りのケアはとにかく保湿をすることです。ワセリンや美容液、クリームでよいのでとにかく塗ること。唇のしわに沿って縦に塗ること。唇の周りは縁にそって指で押し込むように塗ること。ほうれい線対策には、口角から鼻の横(小鼻)に向かってクリームを押しながら塗ること。 絶対に口周りを乾燥させないことです。
いつも何度もお伝えしていますが、水洗顔と保湿は基本中の基本です。
残念ながら生きている限り人は老化に向かっていますから、黙っていてもシワはできます。でも、できるだけ予防していきましょう。
頭が凝っていると顔の皮膚も下がりますよ。奥歯は右も左も均等に使って噛んでいますか。軟らかいものばかり食べていると、口周りの筋肉は衰えてしまいますよ。寝てるときどっちを向いているかも重要です。足の組み方や骨盤のずれも実はからだの歪みを作ります。いつもどちらかの首や腰が痛い方は微妙にずれている可能性が高いですよ。片側の口角が下がっていたら、生活習慣を見直してみましょうね。疲れを顔に残さないために、今夜から挑戦してみてください。
私のクリニック目白 院長 平田雅子
からだのどこかに痛みがあると、いつも意識をせずにしていたことが、つらくてできなくなったり、痛いから動かさない、動かさないから更に動きが悪くなります。
運動をするようにと言われても、いったいどこをどう動かせばよいのか。これであっているのか。心配もつのりますよね。
そんなときは是非ご相談ください。
いくつになっても筋肉や骨を丈夫にすることは可能です。毎日痛みなく快適に過ごせるように、整形外科医の立場からアドバイスいたします。
また痛みがあると気持ちがふさいだりします。 痛みはかなりのストレスなのです。
痛みは数値に表すことができないので、なかなか他人に理解してもらえませんが、痛みがあるとストレスホルモンも、血圧も上がってしまいます。
痛いところがあってはいけないのです。
私のクリニック目白の整形外科では、肩凝り、腰痛、関節の痛みなどについて、治療とともに、痛みを軽減する自分でできる体操や姿勢の取り方、日常生活の注意をアドバイスいたします。
どうぞご相談ください。 担当医は女性医療ネットワークの会員で、私の友人でもある大井律子先生です。担当医カレンダーで診療日を確認のうえご予約ください。
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私のクリニック目白 院長 平田雅子
あなたが今一番辛いことはなんですか。何となくの身体の不調や気力の減退は、数値には出なくても、まるでどこかに病気が隠れているのではと思うくらい辛いことがあります。健康診断では異常がないのに何か変。ということはありませんか。いつも疲れているのが当たり前になってはいませんか。
どこの科にかかっていいのか、病院に行く程でもないし、と思い悩んでいる方もいらっしゃると思います。また、病院にかかったら、どこも悪くないと言われ、精神的なものですと言われたり。
なかなかわかってもらえないのはまた辛いことです。
そんな時はぜひ女性外来をたずねてみてください。きっと元気になる何かがみつかるはずです。私は皮膚科医ですから、頭のてっぺんから足のゆび先まで全て診察します。皮膚は内臓の鏡とか、心の鏡と言われます。体力が落ちていたり、胃腸の調子が悪い、疲れが溜まっている、悩みや心 配事やストレスがあると、皮膚に変化が出ます。
顔色が悪くなったり、目のしたのくまや乾燥、かゆみなどは、身体が出しているサインなのです。から だの声をきちんと聞いて体調をもどしていきましょうね。
私のクリニック目白 院長 平田雅子
好きなものなのに、アレルギーがあって食べられない。食べると具合が悪くなるというのは何ともつらいことですよね。
食物アレルギーの症状は、吐いたり、お腹を壊したりが多いと言われていましたが、皮膚が痒くなったり、赤くなったり、目がかゆい、白目がぶよぶよする、口の中が腫れたり、鼻がつまったり、呼吸困難を起こすこともあります。
まず怪しいものを避けていきましょう。君子ではなくても危うきに近寄らずです。
そして、大事な対策として、食事日誌をつけることをお薦めします。食べたものを書いた横に、赤くなったとか、痒くなったとか、お腹を壊したとか、鼻づまりが起きたというように食べた後の変化を記録します。 母乳をあげている赤ちゃんのアレルギーが気になる時は、お母さんが食べたもの、赤ちゃんの皮膚の変化、おなかの調子を記録していくとよいでしょう。
10年くらい前から、「OAS(Oral Allergy Syndrome)」と呼ばれる症状を起こす人がかなりいることがわかってきました。 りんご、梨、桃、さくらんぼ、ビワ、イチゴなどバラ科の植物の他、キウイ、メロン、カキ、スイカ、トマト、ミカン、パイナップルなどで、口やのどが痒くなったり、痛くなったり、目のかゆみ、違和感、喉が腫れて詰まる感じなど、時にアナフィラキシー様になることもあります。
このアレルギーは、食物そのものに感作しているのではなく、シラカバやブタクサの花粉症がある人に起こりやすく、花粉の抗原になる部分の構造と、果物、野菜のある部分の構造が似ているために反応して起こる症状なのです。
思い当たる方は一度診察を受けておきましょう。OAS関連食物スクリーニングも新しくできるようになりました。診察時やスタッフにご相談ください。
私のクリニック目白 院長 平田雅子