新年、明けましておめでとうございます。
毎年毎年、新しい年と共に人は年をとり、どんな人も老化していきます。悲しいことではありますが、仕方がないことです。
アンチエイジングブームに惑わされて、1日一食になったり三食にしてみたり、小太りがよいと言われて安心したり、判断が難しいですね。何を信じたらよいのか迷ってしまいますね。
自分に合っているもの、よいところだけを取り入れる方法でよいと思います。
ただ、体調をくずさないためには絶対に食べ過ぎないことです。今夜、食べ過ぎたら明日の朝はスープだけ、お昼間にたくさん食べたら、夜は軽めに、夜パーティーでたくさん食べる予定がわかっていたらランチは少しになど工夫をしましょう。
ちゃんとおなかが空いてから次の食事をするようにしましょう。そして、いつも急いでいてもよく噛んで食べましょうね。数回しか噛まないとその分、胃腸が頑張らないといけないわけですから胃腸もだんだん疲れてきます。胃腸の疲れは皮膚に出ます。
おなかの中がきれいな人は皮膚も丈夫って、やっと言われ始めましたが、どう考えても、ジャンクなものを毎日食べていて体調を保てたり、アトピーがよくなるわけがないですよね。気づくのが遅すぎです。口から入ったものは全てからだを作り、影響します。
今年はぜひ、食べ過ぎない、飲み過ぎない、よく噛んで食べることを習慣にしていきましょう。
私のクリニック目白 院長 平田雅子
寒い寒い季節ですね。
冬のお洒落、足元の冷えの対策にブーツは欠かせませんが、脱いだあとちゃんと足の手当て、靴の手入れをしていますか。
気温が下がっていて、足が冷えていても長時間はき続けていると、足のゆびの間には汗をかいています。汗は湿度の高い状態を作りますから、じめじめ好きの白癬菌はあっという間に繁殖します。
この時期も足のゆびの間に水疱ができたり、皮がむけたり痒みを訴えて来院する患者さんはいます。そして皮膚の検査をすると、中には水虫が見つかることもあります。水虫の予防は、靴を脱いだら、季節にかかわらず、洗ってゆびの間まできちんとふくことです。乾燥させることが大事です。
足のケアができたら、靴の手入れもしましょう。ブーツを脱いだら、中を乾いたタオルやティッシュペーパーで拭きます。うんと汗をかいた時は、よくしぼったタオルで中を拭いて汗や臭いを取ります。
横にファスナーがあるものは開いて中に風を通します。新聞紙やキッチンペーパーなどを軽く丸めて靴の中に入れて湿気をとります。同じ靴を連続してはかないようにしましょう。
予防はこんなところですが、かかったかなと思ったら皮膚科を受診してくださいね。
ブーツの季節も油断なく。
私のクリニック目白 院長 平田雅子
花粉が飛ぶ頃になると寒くても“皮膚季節”は、春です。
皮脂のバランスは崩れやすくなり、頭皮が何となく油っぽく、洗ってもかゆみが取れず、知らず知らず頭をかいていたり、髪型が決まらないなどの訴えが増えます。これは脂漏性皮膚炎といって、季節の変わり目に悪化する皮膚炎の症状のこともあります。頭皮に常在菌のカビが増えている状態ですが、洗い方や食事に気をつけてコントロールできます。よく効く薬もちゃんとあります。
以前「春の肌事情」でお伝えしたように、春は病が上方へ向かいやすいので、頭痛や耳鳴り、めまいやふらつきも起こりやすい季節です。
皮膚も例外ではなく、花粉や黄砂でおきる顔のトラブルが多くなります。乾燥に留意して頬の薄いところは何回も保湿します。保湿することで、薄い部分を丈夫にすれば、ある程度の肌荒れはカバーできます。
努力が報われないときは受診してください。
私のクリニック目白 院長 平田雅子
花粉の威力は凄い。
鼻の症状や目の症状だけでなく、頭痛やからだのだるさや円形脱毛などの皮膚の症状まで出します。
実は口や鼻や目の粘膜と同様に、陰部の粘膜もダメージを受けます。セックスの経験のない小学生や中学生やティーンエイジャーに花粉の時期に陰部に強い痒みが起こり、掻き過ぎて腫れ上がってクリニックを受診ということはよくあります。これも粘膜に花粉症が起きていると判断します。
小児科→婦人科→最後に皮膚科に廻ってきます。
痛々しいことになっていることが多いのですが、抗アレルギー剤と外用薬で治します。
陰部の花粉症って子供に限ったことだと考えられてきましたが、目白でクリニックを始めてから大人も例外ではないことが段々わかってきました。
この時期は陰部の強い痒みを訴える患者さんが増えます。当然ですが、大人も子供も同じように花粉の影響を受けています。
吸い込んだ花粉の蓄積や目や鼻の粘膜の反応が連鎖して症状を出すのだと思います。
花粉の季節、いろいろな痒さにご用心。
私のクリニック目白 院長 平田雅子
食事が大事だとやっとみんなが真剣に語りだしました。最近になって腸管免疫が皮膚と関連していると言われるようになってきましたが、ちょっと遅すぎます。
考えてみれば当然ですが、いくら強い薬を塗っても、いくら高い美容液を使っても、おかなの中が疲れていては皮膚がよくなるはずはありません。
昔はインスタントものがたくさんはなかったので、どんな子供も今に比べたらちゃんと食べていたのだと思います。昔の子供は夜遅い時間の食事や、食べ過ぎは戒められていました。甘いものも今ほどたくさん種類がありませんでした。
患者さんの中には、アイスクリームやプリンやシュークリームを毎日食べるという方が子供も大人もたくさんいます。毎日食べられないと不幸じゃないですか。と話す方もいます。
甘いもの止められませんか。
花粉症や皮膚のアレルギーもお腹を整えるだけで、かなり改善します。
腸管免疫ってすごいのです。ある種のヨーグルトが花粉症を抑えるのも腸管免疫がアップするからです。そろそろ真剣に食について考えてみましょうね。
私のクリニック目白 院長 平田雅子
急に汗ばむ季節が始まりました。
皮膚の弱い方は、汗疹(あせも)で悩む季節ですね。
汗疹で悩む方は、汗の季節が始まってしまったら、とにかく汗をふいて、痒みや肌荒れを防ぐしかありません。汗の拭き方についてはあとでお話ししますが、汗疹で悩まない為には、汗をかく練習を冬のあいだからすることをおすすめします。
汗疹は汗をたくさんかくからできるわけではないのです。一年中汗っかきの人は、汗疹はほとんどできません。何故かというと、いつも汗の腺の通りがよいからなのです。
寒い時期には、汗の腺はキュッと閉じています。春先になって初めて大汗をかくような日には、詰まった部位を汗は押しながら出てくるわけです。詰まりはそう簡単には無くなりませんから、後からあとから汗をかくと、汗腺は軽い炎症を起こしてブツブツ痒くなります。これが汗疹です。
普段から汗をよくかくことが予防につながります。寒い季節には岩盤浴やサウナ、ホットルームを活用して一年中汗をかく習慣を作りましょう。汗の汗腺も鍛えてね。
さて汗をかいてしまったら...汗の塩分が皮膚に残らないように、濡れたタオルで押さえながら拭き取ります。乾いたコットンを持ち歩き、汗をかく度に濡らして汗をとるのが便利です。ノンアルコールのウエットティッシュでも頻回に使用すると、皮膚の弱い方は荒れますから注意してくださいね。拭き取ったあとは、保湿もね。
夏本番までに皮膚が弱らないように今からしっかりケアを忘れずに。
私のクリニック目白 院長 平田雅子
梅雨なのに雨が少ないですね。
とはいえ、かなりの湿度。湿気に弱い方にはなんとも辛い季節ですね。
元気なのは、蛙とカビばかりかもしれません。
でも不調に負けないで、とりあえず笑顔でいきましょう。強運の神さまは笑顔が好きですよ。
夏はじんわり汗ばんで、湿気もあるので保湿はいらないと思っていたり、暑いからアイスクリームを食べるのは当たり前と思ってはいませんか。
秋口に急に乾燥で痒くなるのは、実は、夏の間から乾燥が始まっているからなのです。汗でマスクされていて乾燥に気づきにくいのですが、乾燥は続いています。汗の水分が蒸発するときに、皮脂も奪われてしまいますから、汗も乾燥の原因になっています。
また冷たいものばかりを食べていると、お腹の中は冷えます。からだの深部の温度は37~40℃ですが、消化酵素の至適温度も同じです。おなかが冷えると消化酵素の働きが悪くなり、消化不良になります。栄養もうまく吸収されなくなります。夏バテにもなりやすくなります。
ちっとした思い込みが不調を招きます。汗をかく時期も保湿は怠らず、冷たいものばかりをとらない習慣を身につけましょう。
高級な美容液を塗っても、強力なステロイドを使って治療をしても、日頃の習慣を変えないと、効果が出にくいこともあります。
日頃のケアが大事ですよ。
私のクリニック目白 院長 平田雅子
日中はムシムシして随分暑いですが、夕べは秋の虫が鳴いていました。昨日の朝、顔を洗ったときに水は真水でもかなりぬるく、夏の水温ですが、季節の変わり目に感じる皮膚の脱落というか、脱皮というか、簡単にいうと角質が薄く剥がれてくる感じを覚えました。
意外と秋のように涼しくなったりと、気温の変化が激しくなるかもしれません。こんな時は角質を取るべくしっかり洗うのではなく、いつも通りそっと静かに水で流して、いつも以上に保湿を心がけます。特に目の周りや頬は乾燥が強くなっていますから、乳液やクリームを重ねてぬります。
汗をかいてベタつくのを潤っていると勘違いしがちですが、実はかなり乾燥しています。夏のうちから保湿を心がけないと、秋口にあっという間に乾燥が強くなって、痒くなったり、化粧水がしみるなどのトラブルに見舞われます。そんなことにならないように今から真面目にケアしておきましょう。
メガネをかけている方やサングラスを使う方は、目の下に汗が溜まり痒みや肌荒れの原因になりますから、特に注意にしてください。
しっかり保湿をすることはシミの予防にもなります。真剣に取り組んでみてください。
私のクリニック目白 院長 平田雅子
夏の終わり頃になると、毎年脚や腕の毛を剃りすぎて、皮膚がぼろぼろになって受診される方がかなりいらっしゃいます。
頻繁に剃りすぎて、皮膚のバリアが落ちている上に、かき壊して毛穴は目立つし、毛は無くならないし、皮膚が傷んでいても更にまた剃ってかゆくて痛くて、見た目もぼろぼろにになって、人前に肌を出せないと泣きながら悩みを訴える方もいらっしゃいます。
洗い方の習慣を変えて、それなりの治療をすれば、ちゃんと良くなりますが、剃ったり抜いたりをやめないとまた同じ道をたどります。
思い切って脱毛をしてみませんか。
アトピー素因がある方でも光脱毛は安心です。引っ掻いてできた色素沈着も薄くなりますから、悩みは減ると思います。
アトピー性皮膚炎があると、脱毛ができないと思っている方が多いようですが、全く問題ありません。剃ったり抜いたりして皮膚を傷めるよりは、光で脱毛してしまうほうがよほど皮膚に負担がかかりません。ぜひ試してみてください。
皮膚が荒れている場合は、状態を良くしてから行います。皮膚科医の私が診ていますから、体調やアレルギーで、経過中、かゆみが出たりで乾燥が気になる場合も、速やかに対処できますから、ご相談ください。
涼しくなると、すね毛の処理をしなくなる方もいらっしゃるようですが、この時期からが脱毛本番です。
秋からが綺麗をみがく季節の始まりです。
何事もあきめないでいきましょう。
私のクリニック目白 院長 平田雅子
10月1日で開院11年目に入りました。
開業後間もなくのクリニックの紹介記事を見ると、椅子の配置も微妙に違い、私もかなり若い。10年前には民間で女性外来をしているところは数ヵ所でしたが、今は大学病院にも当たり前にあります。
患者さんは急性の疾患から、長期的な治療を必要とする慢性のものまで様々ですが、中には心の疲れが身体の症状に出ている方もいます。よく話を聴くことで、本人も忘れていた過去のエビソードを確認できることもあります。いつもと違う痛み、いつもと違うかゆみなどの変化は、身体のサインであることを忘れないでおきましょう。
これからも皮膚に出る、からだの中からのサインを見逃さず、「日本中の女性を元気に」を続けていきたいと思います。皮膚の症状は内臓のサインの事が多く 、生活習慣病に近いものがあります。皮膚は内臓を容れている袋だから当然と言えば当然です。
ただ一時的にニキビを治すのではなく、もう二度と辛い思いをしないように食べるものや食べ方、基礎化粧のこと、生活習慣についてアドバイスをしていきたいと思います。
皮膚から健康に。
心配事は早めにご相談ください。
私のクリニック目白 院長 平田雅子
最近楽しかった別れ際には握手をすることにしています。自分から手を出すのは親父っぽくて少し照れるのですが、今日会えて嬉しかったという感謝を込めて笑顔で元気にぎゅっと。
若い頃、私の先生の握手が強くてビックリしたことがありましたが、握手は絶対にぎゅっ。弱っちい握手ではダメです。
手の滑らかさや硬さや指の感じから何となく人柄が想像できたりしますよね。
そして手は年齢が意外と見えるところです。
丁寧に手入れをしましょう。爪の周りにささくれや硬くなっているところはありませんか。ささくれは爪切りや小ばさみで切ります。決して引っ張ってはいけません。硬いところは削ってクリームを塗ります。
爪の艶や長さは大丈夫ですか。
爪は指先の皮膚と同じ高さになるように切り、爪の生え際には保湿剤などを塗って丈夫できれいな爪をめざしましょう。女性はマニキュアで爪を飾っている方は、爪を傷めないように根元を少しだけ空けて保湿するクリームを塗ります。
手のシミで人前に手を出しにくいことはありませんか。手の甲のシミは日頃の紫外線防止がものを言います。日焼け止めをしっかり塗りましょう。それでも気になる場合は美容治療も強い見方です。
私のクリニック目白 院長 平田雅子