遅延型食物アレルギー検査

アレルギーを疑って、アレルギー検査をしても何も特定できない。そんな時は、遅延型食物アレルギー検査をお薦めします。

食物の遅延型アレルギー検査結果
検査結果は冊子でお渡しし食事指導も致します

 

アレルギーには、原因物質に暴露してから即座におこるものと、遅延型アレルギーといって、数時間して症状が出てくるものがあります。

 

消化器症状や皮膚症状だけでなく、頭痛やいらいら、不眠、むくみや疲労感などが、食べたものが原因で遅れてでてくるなんて、なかなか気づかないですよね。

 

簡単な採血によって最大219種類の食品に対する遅延型アレルギーを一度に調べることができます。検査結果をもとに食事指導もいたします。

IgG食物過敏パネルテスト検査方法

  1. 当日 採血(採血量は1mlぐらい)
  2. 外部検査機関より2週間程度で結果が届きます
  3. 後日 結果説明(結果により、必要な処置をとります)

セミパネル 120種類 33,000円(税込)
フルパネル 219種類 45,870円(税込)

遅延型食物アレルギー検査Q&A

ニキビ、膨満感、胃もたれ、腹痛、頭痛、むくみ、口内炎、不眠、動悸、脱力、こういった症状があるけれども、いろんな検査をして全く問題がない。アレルギーを疑って、アレルギー検査をしても何も特定できない。そんな時は、遅延型食物アレルギー検査をお薦めします。

即時型アレルギー検査とは?

保険でできるIgE(即時型)アレルギー検査は、ダニ、ハウスダスト、花粉、動物などの吸入性アレルゲンと、食物のアナフィラキシーを起こす可能性がある代表的な食餌性アレルゲンの検査ができます。ですが、全く反応が出ない人がいます。即時型は、今食べたら、今ここにあったら、アレルギー反応が起こる可能性をみる検査です。

 

昔はIgE検査をして反応していないと、アレルギーではありませんという判定をしていました。反応していないとどういうことになるかというと、あなたはアレルギーじゃないですよ、神経質なんじゃないですかって言われていた時代がありました。他の医療機関でそう言われて、本当に合わない食べ物があるんですと、泣きながら来ていた親子がいたりしました。

遅延型アレルギーとは?

皮膚では、late phase reactionといって、例えばお昼間に大掃除をしたら、夜痒くて眠れないとか、苦しいという症状を起こします。日中、花に触ったとか、犬と遊んだとかで、夜になってすごく痒くなった、苦しくなったという人がいます。子供にもです。それは皮膚の場合は、late phase reactionと当時は呼んでいましたが、7-8時間たってから起こるアレルギーがあるという考え方をしていました。

 

皮膚科医としてそういう人、皮膚が悪くなる人がいるというのがわかっていたので、食物で同じことが起こってもおかしくないなとは思っていました。けれども食物の検査を即時型で行って、ほとんど全部スコアが0だと、アレルギーではないと言い切っている先生達もいました。検査が大事だから、検査で何でもないと、病気ではないと。

 

でも病気というのはその人の訴えですから、数値がなんでもなくても、具合が悪ければ悪い。胃の検査をして胃がきれいでも、胃が痛かったら、その痛い対策をしなくてはいけないのが私たちの役目なので、検査して全く反応が出なかったら、何か他の原因を見つけなくてはいけないわけです。

 

普通に考えたら、食物も、食べてからしばらくして、食べた時にうって苦しくなるようなアナフィラキシー様の症状ではなく、時間が経ってから症状が出てもおかしくはありません。そういうアレルギーがあるのがわかっていたわけですが、ちょっと時間が経ってから出るものは、IgE(即時型)の反応ではないので、保険でできるアレルギーの検査では全く反応しないのです。

 

でもあきらかに食べると調子が悪いとか、ちょっと時間が経ってから、いがいがするとか、苦しくて息が詰まって死にそうになるわけではないけど、痒くなる人達がいて、それを遅延型アレルギーというのを10年ぐらい前に初めて聞きました。そういうアレルギーがありますよって。

 

確かにlate phaseで起こるものがあるのは知っていましたが、1週間ぐらい経って起こるのもあると言われて、それはどうかなと思ったのですが、便通が悪くて、1週間便が出ない人がいます。1週間食べ物が腸で滞っていることもある。そうしたら、合わないものが体の中にあれば、症状、アレルギー反応がでますね。と理解しました。

 

実際にこの検査を導入するにあたって、自分で検査をしてみたら、やはり非常にたくさん、遅延型食物アレルギーがありましたので、それで信憑性があるかなと思いました。しかも出ていたものに関して、ちょっとやめてみたら、口内炎がすごくでていたのが全く出なくなりました。乳製品がダメだとわかりましたし、果物もいっぱいでていましたし、野菜もいろいろあったので、自分で実際それをやめてみたら、いろんな自分の不調がなくなったのです。やはり口から入るものは大事と思っていましたが、確かにそうだなと確信しました。

 

大事なことは、採血をして結果をもらうだけではなくて、その結果の解析です。たくさん患者さんを診ていることでわかってくることがあります。例えば、やたらいっぱいのものにアレルギー反応が出ている人というのは、一般的な解釈として、スコアの高い食物に気を付けて、やめてみるということも大事だし、中くらいだったら、食べ過ぎなければ大丈夫ということになるわけです。

 

ですから小麦がちょっと出ていたら、朝パンを食べているぐらいならぜんぜんびくともしないけれど、朝パン、昼にパスタ、夜うどん、日中ケーキやクッキー食べていましたとなると、ものすごい量の小麦が入り、それなりに蓄積していくので、症状が出たり、すぐではなくて、次の日がだるかったり、もうどうにもならないだるさだとかが起きます。いつも膨満感があるとか、口角だとか目の周りがいつも赤いなどの症状は、意外と遅延型アレルギーが原因だったりするわけです。

どういう方が受けたほうがいい?

ニキビ、胃腸障害、頭痛、むくみ、口内炎、不眠、動悸、だるさ、こういった症状があるけれども、即時型のアレルギー検査をしても全く問題がないといわれている方。

 

ニキビみたいな症状が出る人もいます。そういう場合はニキビの治療をしても全然よくならないのに、ある日突然よくなったり、そういう何というか解離がおこるというか、がんばっていろいろ注意しても治らなかったのが、ある日なんか突然調子がいい日があったり、でもまた悪くなったり、ちゃんと言われたこと、お薬を飲んだり、塗ったり注意をしているのに、全然良くならない。食べ物も消化のいいものを食べて、よく噛んで食べているのに、突然具合が悪い日があったりとか、毎日同じ生活しているのに、何か調子が悪くなる日があるとか。

 

例えばあちこち調べても何も悪いところはないし、胃の検査をしてもなんでもないのに、いつもお腹が張っているとか、便通が悪いとか、あたるようなものを食べた覚えがないのに、すごくお腹を壊すとか、なんかいつも頭痛がとれないとか、むくむとか、その原因になりそうなことはしていない、除いているのに症状が突然出たり、心臓自体は問題がないのに、動悸が起きたりする方。

 

いろいろ調べて、疑った臓器について検査をしたのにどこも悪くない。だけど本当に症状は悪くなるということがあって、そういう人はメンタルじゃないですかって言われる場合も多いです。

 

私も言われたことがあるのですが、イレウスになり(これも合わない食物が原因でしたが)、そのあとも胃が痛くて、具合が悪くて、それで胃の検査を最初にしに行ったところで、「メンタルじゃないですかねー」って。胃は問題ないというのがわかったから、それはそれでいいのですが、検査してとくに痛くなるようなものとか、お腹張ったりするようなことが起きていないと、メンタルじゃないですかって、なんでもメンタルにしてしまう。

 

医者に言うことかなと思いましたけど、そういうふうに言われてふーんと思いながら、でもその時はその遅延型アレルギーの検査をまだしていなかったので、なんでかなーと。私メンタル強いし、そんなちょっとやそっとのことじゃそうそうめげないし、だけどなんか変だな、なんか調子が悪い。消化が悪いものとか、食べ過ぎたとかそういうのではなくて、突然お腹が動いていない、変だなーと。

 

こういう訴えの人はたくさんいます。だから自分を知らないといけない。何科に行っていいかすらもわからない。消化器内科に行って、検査をして何もないのに何故よくならないのか。食事も気を付けているのに、なんでこんな具合が悪かったり、ぶつぶつができたり、痒かったりするんだろうと。いつもいつも思うわけなんです。何故こんなに心臓の検査をして、何でもないのに、救急車を呼ぼうと思うような動悸が起きるんだろうとか、思うわけなんです。

 

合わない人といたら具合悪くなりますよね。それといっしょです。合わないものを食べてたら、具合悪くなります。スギ花粉だってそうじゃないですか。吸い込んでいるうちに胃にも入るから、消化器の調子も悪くなるでしょ。だから合わないものって大変なんです。

どんな方がアレルギー体質に?

たくさん同じものばかり食べると、アレルギー体質を獲得してしまいます。だからアレルギーを作らない最大の防御としては、毎日同じものを食べないとか、同じものを一度にたくさん食べないとか、牛乳が好きだから、1回に1リットル飲んじゃう子供さんとか、そういう生活習慣をしてきた人がなりやすいです。

 

でも食べたことが無いうちに、もうアレルギーということもあるんです。それはお母さんが食べていたものに感作して起きています。だから消化器が作られているとき、つまり早い時期から、お母さんが気を付けないといけないのです。本来はそこからの始まりなんです。

症状がひどく出る方

もともと基礎疾患があると、例えばリウマチとか、掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)とか、潰瘍性大腸炎(かいようせだいちょうえん)とか、合わないものを食べると症状が強く出ます。アトピー性皮膚炎もそうです。自分に合わない食物をとると、ガーッと発作的に痒くなったりします。

 

でもなかなか、わかっていても食べてしまいます。「食べたら悪くなりました。」と、わかっていてもうまくいかない方もいらっしゃいます。心の中で、「もう!」といつも思うのですが、来るたびにお聞きします。がんばっていますかと。

検査を受けるメリット

原因がわからなくて、つらい思いをすることがなくなります。食べたら悪くなるとわかっていて悪くなるのと、よくわからなくて悪くなるのとでは、全然違います。ちょっとみんなでご飯食べて、帰りの電車に乗って家に着くぐらいに、もうトイレ我慢できないぐらいに、すごい吐き気がしたり、もうさーっと血の気が引くようになって、いつも駅のトイレから出らなれなかった。みたいな人もいるわけなんです。そういう人が、原因をわかって、それを止めたら、辛いことが一切起こらなくなったということは、多々経験します。

 

やはり自分を知ることです。自分で見当をつけて、食物日誌を書いていって原因がつかめれば、それでいいと思いますが、ある程度、219種類調べると何かしら引っかかってくるものがありますから。あとはその見方も大切で、3ぐらいのスコアのものが三つだけみたいな人もいます。全体的な結果をどうみるか。それは経験とプロの鑑識眼なので、それが大事です。

患者様に起こったベネフィット

分かった時点で習慣を変えたら、全く症状が出なくなりましたという方はいっぱいいます。動悸も起きなくなったり、頭痛もずっと鎮痛剤を毎日毎日飲んでいた人が、アドバイスを聞いて止めたとたんに、一回も起きなくなる等です。薬もいらなくなりましたという人はたくさんいます。

 

毎日毎日ヨーグルトを食べていたお子さんが、修学旅行で海外に行って食べなかったら、ひどかったニキビがなくなって、日本に帰ってきたらまた悪化して、日本の生活が合わないのでしょうかと心配していたのですが、修学旅行中の食事のことをよく聞いて、ヨーグルトが原因とわかり、中止してからは、全くニキビができなくなり、集中力も上がってきた、みたいなことはよくあります。

 

本当に、食べなくなったら皮膚がきれいになりましたという人、本当に別人のようにきれいになった人はいっぱい診てきました。もう毎月病院通わなくてよくなります。半年に一回だとか、薬がなくなりましたから来ましたという人になります。

サポート・フォローアップ

検査は自分でネットオーダーしてもできますが、どう解釈するか、ちょっとでも出たら全部食べられないと思って神経質になっている人もいますが、そうではないのです。それをどう解釈するか。昨日まで食べていたわけですから、痒いとか痛いとかあっても。昨日まで、さっきまで食べていたわけですよね。

 

その結果を見たとたんに、全部出ているものは食べられないと思うのは、それは誤りで、どう解釈するか、どう置き換えて食べていくか。お弁当だったらどういう注意をして食べるのか、例えば、海外にこれから留学するという方が、アレルギーを調べて小麦が出ていたら、どう対処していくかとか。そういうのを診て行かないといけないわけです。

 

食事のアドバイス、何に気を付けるか、どう考えるか、それは皮膚を通して全身を診てきたからできることです。16年女性外来をやって全身を診てきたわけです。全身を診るということは、皮膚からの情報、皮膚は内臓の鏡ということだから、皮膚を診て病気が大体わかります。だけど、それをさらに採血をすることとか、アレルギー検査をすることで、プラスどこがどう反応しているとかがわかります。食事のアドバイスは、国際中医薬膳師としての目でしっかり行います。

まとめ

症状があるときには、症状に対して治療をします。お薬をだします。その症状がアレルギーが原因のこともありますよという話もします。アレルギーじゃないかなという見当がつくので、即時型と遅延型があって、食物アレルギーは非常に多いからと話をすると、聞いたことがあります、そんな気がしますと、検査を希望される方もいますが、値段を聞いて、こんどボーナスでたらしたいですという人もいます。必要ないと自己判断される方もいます。

 

でもこの検査は何回もしなくていいわけなので、一回しておけば、いろんな病院に通う必要もなくなる可能性は高いですし、自分が何よりも具合が悪くなることがなくなるわけだから、そうすると、メリットはすごく大きいと考えます。自分を守れることになりますから。

 

本当は中学生ぐらいに全員検査ができるような時代が来たら、すごくいいと思います。そうしたら若いうちから自分を守ることができます。ぼつぼつでたり、お腹が痛かったりすると学校行きたくなくなりますよね。いつも調子をくずさずいられるって大事なことです。症状が出ていても、いなくても、いつ検査してもかまいません。

 

院長 平田 雅子