赤ちゃんの食物アレルギーの治療も、まずは合わない食物の除去になります。
乳児の食物アレルギーは、実際には本人が食べるものでは無く、お母さんが食べたものが母乳に移行して、それを飲んだ赤ちゃんが反応して、アレルギー症状を出すと考えられています。
母乳からアレルギーを起こしていた食物も、離乳食等が始まり、徐々に消化力が上がり、腸内環境が発達してくると、今まで反応していたものが食べられるようになることも多いです。
しかし、食物アレルギーがありそうだと思うものを、注意せずにとっていると、症状が固定されて、治りにくくなることがあります。またアナフィラキシーショックを起こすこともあります。
なので、早めに治療を受けることが望まれます。明らかにアレルギーがあると実感している食物に関しては、食べないことが第一選択です。
早い時期に除去をした方が、反応も起こりにくく、成長につれて食べられる可能性が上がると言われています。
闇雲に除去をしているケースもよくあるので、きちんと主治医と相談をして、除去する食物を決めていくことが大事です。赤ちゃん一人ひとり、反応する食物は異なることを忘れずに。
2週間ほど、疑わしい食物を除去し、その後にごく少量の食物を食べてみます。これを負荷試験と言いますが、激しい反応を起こすこともありますから、専門医のもとで行うことが望ましいです。
私のクリニック目白
院長 平田 雅子