久しぶりにいらした、アトピー性皮膚炎の方のことです。
しばらく、ずっと保湿や手入れを気をつけて、環境も整っていたようで、痒みやカサカサから遠ざかり、調子良く過ごしていたようでした。
ところが、4月の寒かった日に、いつもとは違い、皮膚の弱い方には熱めの42℃のお風呂で、二日連続で温まった後に、痒みが出現しました。その後一気に腕の湿疹が広がりました。
この方は、4年もずっとよい状態を保っていたのですが、一夜にして昔の痒さをぶり返しています。ちょっとした事件ですよね。
じっくり見守って、調子の良い皮膚に戻しますが、このように一見、治ったかのように見える皮膚も、実は本質は変わっていないので、刺激が加わるととても弱いのです。
皮膚の調子が良いと、新しい化粧品を試してみたくなったり、ピーリングやエステに行きたくなると思います。マッサージやヘアダイもしたくなります。プールや海で、思いっきり日を浴びてみたいかもしれません。
調子が良いときは、いろいろ挑戦するチャンスではありますが、できれば主治医に事前に相談されることをお勧めします。
また、悪化の兆しが見えたら、直ぐに対処することを心に置いてください。
私のクリニック目白
院長 平田 雅子