外用薬の使用期限
古い軟膏をずっと使っている患者さんが何名か続けていらっしゃって、びっくりしたことがあります。
「前に使っていた軟膏を出してほしいんですけど、2年くらい前にもらったと思うんです」とおっしゃるので、カルテをさかのぼって見ていったら、なんと5年前に処方していました。
また、平成の時に出しているものを使っている方などもいて、びっくりしました。
軟膏は開けたら、せいぜい1年ぐらいでは使ってください。
そして、キャップのついているチューブのタイプのものに関しては、使うごとに、ちゃんとチューブの口を拭いてください。
しばらく、例えば1ヶ月使っていなかったら、次に使うときは、少し、5ミリぐらい捨てて、それから使うようにしていただくといいと思います。
クリームとか軟膏が出る部分に、直接手を触れると、そこには雑菌がついてしまうので、使っていない間に、ばい菌が増殖されてしまいます。
ぜひ、ちゃんと軟膏の出口を拭いて、使用期限内でも清潔に保って使用しましょう。チューブの下側のところに使用期限が書いてありますので、確かめてみてくださいね。
ミックス軟膏の使用期限
よく軟膏をミックスして出す場合があります。両方の薬の力を狙ってミックスするのですが、変性してしまうものもあります。
混ざりにくいものも、1ヶ月ぐらいですと問題ないのですが、時間とともに分離しますし、どんどんどん酸化もします。
そうした混合薬の場合は、1ヶ月で使い切る分をもらうというような判断をしてください。
私たちもよくいらっしゃる患者さんですと、その方がどのぐらいの時間で、どのぐらいの量を使うというのは把握できますので、出す量もお話で決められますが、初めての方には、私の場合は、あまりたくさん出しません。だいたい2週間ぐらいで使うぐらいを考えて出します。
大事に持っていて、時々出して使うみたいな方がいらっしゃるのですが、長い年月ではやはり変成したり、効能も落ちているので、注意して早めに使ってください。
ラミネートチューブ入りの外用薬の使い方
市販のものも含めてですが、ラミネートチューブ入りのものについての注意です。
チューブに空気がポッと入ると、置くときも楽ですし、見栄えもいいですが、使った後はしっかり空気を外に出してから、蓋をしっかり閉めてください。
中に空気が入りますと、いろんなものが酸化しやすくなります。
例えば漂白するような、ハイドロキノンなども、酸化するのがとても早くなりますので、なるべくうまく空気を出して、蓋を閉めて保管してください。
それから、食品のからしとか、わさびとかのチューブも、膨らんでいると見た目はいいですが、中身は酸化していきますから、なるべく空気をきれいに出して、蓋を閉める習慣をつけてみてください。
執筆者・監修者
私のクリニック目白
院長 平田 雅子
医学博士
1960年生まれ 静岡県出身
日本大学医学部卒業
東京医科大学病院皮膚科入局
東京医科大学付属八王子医療センター皮膚科助手、永山皮膚科副院長を経て
2003年(平成15年)医療法人社団育生会 私のクリニック目白開設
専門医、資格等
日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医
日本医師会産業医
国際中医薬膳師
アラガンボトックスビスタ®施注資格認定医












