毎年9月から11月は、健康診断を受ける方が多い時期です。検診を含め、血液検査をしたときに、数値をちゃんと見ていますか?
クリニックによっては、すごく説明してくれるところもあれば、「大丈夫です」って結果を渡されて終わりのこともあるかもしれません。
『白血球の数値の見方』
まずは、細菌やウイルスなどの外敵と戦う力を備えているかを表す、“白血球”のことを少しお話ししたいと思います。
白血球数の基準値というのはすごく幅が広くて、3300から9000ぐらいです。
人によっては、測定値がいつも少なめで、3000寄りの方もいれば、9000寄りのいつも数値の多い方もいらっしゃいます。
例えば、ある時の検査で5000だったとして、それがいつもは3000の方が5000だとすると、結構増えていることになりますし、いつも9000ぐらいの方が5000だとしたら、いつもよりだいぶ下がっていることになります。
ですので、1回の結果だけでは何とも言えず、検査をしたら、自分の過去のデータがどうだったかを見直してみるのがよいと思います。
そうすると自分はいつもどのくらいかなというのが分かります。
白血球というのは、身体の中に炎症が起きた時に、最初に上がってきます。いつも4000ぐらいの人が、今回8000だったとします。
基準値から言うと、それは別に問題のない数値なのですが、自分の中では、4000が8000ということは2倍になっています。そうすると、急性の炎症が身体のどこかに起こっていると考えられます。
もしかしたら副鼻腔炎だったり、中耳炎だったり、ただ喉が腫れているだけかもわかりませんが、そういうのを見逃さないように、データを見るという習慣をつけてください。
逆にいつも8000の方が今回4000だったとすると、抗がん剤治療などを除くと、何かしらの感染症や血液疾患が起きている可能性があります。
ですので、クリニックや病院で血液検査した時には、「この変化はどういう意味ですか」と、わからないことがあればちゃんと質問していただくのがよいと思います。
「よくわからないけど、『大丈夫』って言われたから、まあいいか」と考えず、しっかりとご自身のデータを見直しましょう。
『肝機能の数値について』
次に、肝機能についてお話しします。
肝機能を表すAST、ALT、γ-GTは、ちょっとだけ基準より高い方が意外と多いです。
慢性的にお酒を飲んでいる方とか、サプリメントやお薬をずっと飲んでいる方も、数値が上がることがあります。
上限を少し越しているぐらいの方だと、ちょっとだけだから大丈夫と思っている方もいらっしゃいます。
肝機能の数値が高いということは、肝臓の細胞が何かしらの理由で壊れて、それが血液の中に漏れ出ているわけです。
ですから、いつもちょっと高いという人は、肝臓の細胞がなにかちょっとだけ壊れている状態だと認識してください。
昔は、肝機能が高いと、すぐお酒に結びついていたのですが、最近は、若い方、特に女の方で、全然お酒を飲まないのに数値が高いという方が意外といらっしゃいます。
甘いものの食べ過ぎ、特に甘い飲み物で、肝機能が壊れているという人が意外と多いです。
自分の数値を一度見直してみて、いつも上限寄りだったり、ちょっとだけ上限より高い場合には、少し食事や甘い飲み物、サプリメントやいつも飲んでいる薬の見直しをしてみましょう。
心配でしたら、主治医に聞きますと、相談に乗ってくれると思います。一人で悩んでいる、もしくは普段全く気にしない方も、相談をして、いつも健康を保っていましょう。
私のクリニック目白
院長 平田雅子












